誠至会のネットお手伝い係りのジョーです。こんばんは。
奥様が少し体調が優れないという事で少し記事の更新をさせていただきます。

 

つい先日、誠至会主催のNJKF 2017 west 1stが行われました。
私もお手伝いとして裏方に回っておりました。

初めは判定が多かったですが、試合数と共にKOもどんどん増えて、カツキさんの衝撃的なKO、宮島さんの蹴りのカットで相手が立てなくなるなど、後半にかけてドラマティックな展開があり、会場は大賑わいとなっておりました。

私は誠至会に会員として出入りしていますので、出場選手の頑張りを傍で感じております。
格闘技漫画などの減量シーンと言えば見慣れたものですが、実際の選手がどんどん痩せていく姿は、一般人からすればなかなかのインパクトです。見るからに頬もこけてきますし、全体的にもやはり小さくなる感じを受けます。
しかし、その限界状態でミット打ちをすれば、もの凄い轟音を鳴らしてパンチやキックを打ち込みます。お腹も減っているでしょうし、精神状態も当然ぴりぴりしているでしょう。でも選手達はたった1日の、その数分に最高に輝く為に数ヶ月をかけて体と精神のバイオリズムを最高値にあわせようと努力をします。まさに「プロ」という言葉がぴったりな称号です。

そして、その壮絶なチャレンジを続けている間に、そんな彼らが輝ける場所を構築する人たちがいます。
誠至会で言えば、館長や奥様、その他関わる大勢のスタッフさんです。

私は映像の係りで参加したのですが、そこには試合全ての演出を統括するプロデューサーという方がおられました。
試合開始前から証明さんや音響さん、そして私に細かい指示を出し、試合中も色々なランダムな要素のたびに全員に指示を出し選手の輝きを更に増す事に尽力されていました。

ふと外を見れば、いたるところで誠至会の会員様がお手伝いに来られておりました。ビデオを撮る人、もぎりをする人など、皆さんがこの大会を作り上げている姿が本当に印象的でした。
皆、選手達が日々ストイックに練習に励む姿を目のあたりにしています、だから全員が自分のジムの選手に勝って欲しいと願っています。それは誠至会だけではなく、参加した全ての選手にいえることです。

このような希望や想いの詰まった試合。
参加選手全員が全力を超えた努力をしてきた成果を出すリングの上では、2つの結果が待ち受けています。
「勝利」か「敗北」か。

これはとても大きな大きな1つの結果です。
しかし、どちらが良いかは「その後」で決まるのではないでしょうか。

勝利をしてもそれを鼻にかけてしまえば、勝利は今後の敗因となり、敗北を喫してもそれをバネにすれば、それは今までの自分を遥かに超える糧になります。選手にとっては確かにとても大事な結果の一つで、私が偉そうに何かを言う権利など無いのですが、一番大事なのは、その結果という大きな分岐点までやってきた事や、結果に対してどう向き合っていくか、なのではないでしょうか。これはあくまで分岐点で終わりではないのですから。

勝利も人を大きくさせますが、個人的に敗北から這い上がるほうが遥かに昨日までの自分を越えていけると思います。どのスポーツでも敗北を知っている人間はとても強いものです。

そしてこの芸術的に磨き上げられた人間の体がぶつかり合う、最大の分岐点はあまりに美しく、そして壮絶でした。

戦った選手、お手伝いに奔走した皆様、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。